会社のリモートワークで帰属意識が下がる「してはいけない」こと

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最近、リモートワークが導入されることが多くなり、日本でも一般的な働き方となりました。しかし、当記事の内容を続けてしまうと、帰属意識が低くなり、離職率をあげてしまう可能性が高いです。

そんな最高の仕事環境と思われるリモートワークでしてはいけないことを紹介します。

会社がしてはいけないこと

オフラインメンバーだけでのコミュニケーションをする

オフラインメンバーだけでのコミュニケーションをする|会社のリモートワークで帰属意識が下がる「してはいけない」こと

IT企業では、リモートワークが導入され、家で開発をすることが増えました。しかし、IT企業に所属する会社員はエンジニアだけではありません。

  • 営業
  • 企画
  • 経理
  • 保守
  • カスタマーサポート

などの開発部署以外も存在しています。そのような部署は、やむをえず出社する必要があります。そして、出社する人は、

  • 役職つきの立場が高い人
  • ベテランエンジニア
  • 重要な顧客対応をする人

などの場合が多いです。そのようなメンバーのみが出社をすると、そのメンバーだけでのコミュニケーションの機会が増えます。そして、そのコミュニケーション内容は、オンラインメンバーには共有されることはほとんどありません。

会社組織では、雑談から生まれるアイデアが大きなビジネスを生む場合があります。そのような機会が、オフライン環境でのみ行われる可能性が増えてしまい、そのメンバーだけで決定することもあります。その結果だけ共有されたオンラインメンバーは、その経緯が分からず、不快な気持ちになってしまいます。このようになってしまうと、リモートワーク差別となってしまい、働き方が破綻してしまいます。

必ず、オフラインメンバーだけで重要な内容を決定せず、オンラインメンバーも交えてのディスカッションを行いましょう。帰属意識をオンラインメンバーにも意識させる必要があります。

オンラインとオフラインを混ぜてミーティングをする

オンラインとオフラインを混ぜてミーティングをする|会社のリモートワークで帰属意識が下がる「してはいけない」こと

オンラインとオフラインのメンバーが混在してミーティングをすることがあります。しかし、これはしてはいけません。

オンラインとオフラインが混在してしまうと、

  • オフライン側の顔が小さく、表情が読めない
  • オフライン側の人の声が、位置によっては聞こえにくい
  • オフライン側のパソコンを操作する人が一人となり、資料の共有がしにくい
  • オフライン側が対面での会話を優先してしまう
  • オンライン側が会話に参加するタイミングが掴めない

といった状況になってしまいます。便利なオンラインミーティングも不便となります。

これを解決するには、

  • 進行役を用意する
  • 一人一台のパソコンを利用する
  • 全員が平等の発言権があるようにする
  • 議事録を作成(通信が不安定な場合もあるため)

ということが必要です。意外とできていない会社も多いため、気を付ける必要があります。

トップからの情報発信を定期的にしない

トップからの情報発信を定期的にしない|会社のリモートワークで帰属意識が下がる「してはいけない」こと

会社というのは、ピラミッド組織がほとんどです。リモートワークになると、トップメンバーからの情報発信が劇的に減少します。

普段、何気ないコミュニケーションやノウハウを対面で教えてもらっていたメンバーはそのような機会を失います。そのようなメンバーは、その上司のカリスマ性や存在に惹かれています。それを失ってしまうと、やる気や帰属意識がなくなってしまいます。

それを防ぐために、オフラインで行っていた取り組みは、なるべくオンラインでも実施する必要があります。

  • 会社の方向性や事業プランの定期的な共有
  • メンバーとの定期的な通話
  • オンラインでの1on1

など、積極的に行う必要があります。

最近は、エンジニアが不足しており、どの会社も採用に苦労しています。同じリモートワークの会社でも、作業をしているだけの会社より、魅力的な取り組みを実施している会社に興味が出てしまいます。ベテランエンジニアであれば、転職も容易であるため、離職されないように注意しましょう。

メンバーの仕事が作業化する

メンバーの仕事が作業化する|会社のリモートワークで帰属意識が下がる「してはいけない」こと

リモートワークでは、仕事がただの作業となってしまう場合があります。そのような状況になってしまった場合、マンネリ化してしまい、意識の高いベテランエンジニアは仕事がつまらなくなってしまい、離職する可能性が高いです。

仕事がマンネリ化しないよう、エンジニアの仕事内容は刺激的なものになるようにする必要があります。そのエンジニアの能力を100とすると、120くらいの難易度の仕事を用意する必要があります。それくらいの難易度であれば、刺激的な仕事となり、成長も実感しするため作業化はしません。

エンジニアは、クリエイティブになる必要があり、考えを放棄したエンジニアはエンジニアではありません。ただの作業者となってしまいます。上司やリーダーは、エンジニアメンバーの能力を理解し、どういうタスクを振ればいいかを考える必要があります。能力を把握するには、普段からのコミュニケーションやスキルシート、将来のキャリアプランをヒアリングし、それを叶えることのできる案件を用意する必要があります。

雑談をしやすい空気を作らない

雑談をしやすい空気を作らない|会社のリモートワークで帰属意識が下がる「してはいけない」こと

リモートワークをするとコミュニケーションのメインはチャット(TeamsやSlackなど)になります。

チャットは手軽で証拠が残るため、非常に便利なサービスとなりますが、雑談となると遠慮しがちになります。どんな雑談内容も証拠が残るので、従業員はくだらない話をしてはいけないと感じ、業務に関する話題以外無くなります。

業務に関する話以外のコミュニケーションがなくなってしまうと、

  • ストレスがたまる
  • アイデアが広がらない
  • メンバーの状況が分からない
  • 情報共有や問題点が共有できない

チャットサービスに流れるメッセージが、GitHubなどの連携サービスのみとなってしまったらもう末期です。気づけば従業員が退職していくでしょう。

そうならないためには、トップや上司・リーダーからコミュニケーションをしやすい空気感をチャットにて作る必要があります。新人や後輩は、一般的には真面目であり、そういう使い方をしてはいけないと思っています。必ず、上の人がしょうもない話をふっていきましょう。

ネタ作りが苦手な場合、話題作りのツールを導入しましょう。

Colla(Slack App)

Slack用のアプリケーションでCollaというサービスがあります。

Colla | Slack App ディレクトリ

Colla

Colla | Slack App ディレクトリ

当サービスについては、公式サイトから説明文を引用しました。

「Colla(コラ)」はチームのメンバーがお互いをもっとよく知るのをサポートするアプリです。 毎日bot(Collaさん)がメンバーにインタビューをし、指定したチャンネルでメンバー紹介をしてくれます。 メンバーの意外な一面がわかったり、雑談のきっかけになることで、テレワーク中でもチーム文化を醸成できます。 インタビュー回答はすべてストックされていつでも確認できるので、継続して回答するとメンバーのプロフィールとしても利用できます。

【「Colla(コラ)」でできること】

  • Slack Botが社員みんなにインタビューをしてくれる
  • 毎日Slack内でBotが社員紹介を発表してくれる
  • 新しいメンバーが加わったときは、botが社員インタビューをしてslack内で紹介してくれる

【こんな会社・チームにオススメ】 テレワーク・リモートワークが導入されて、

  • 社内のコミュニケーションが減った(減った気がしてさみしい)
  • 社内で他のメンバーの様子がわかりにくくなった
  • リモート下で新メンバーのオンボーディングが心配
  • 社内のメンバーのことをもっと知りたい

という会社・チームにオススメです。

出典:Colla | Slack App ディレクトリhttps://slack.com/apps/A012X57B3N1-colla

このようなアプリやツールを導入し、社内を活性化させましょう。

リモートワークは便利だが気を付けないといけない

リモートワークは便利だが気を付けないといけない|会社のリモートワークで帰属意識が下がる「してはいけない」こと

リモートワークはとても便利となりますが、働き方を間違えると、大量の離職へとつながる可能性があります。日々の業務内容をリモートワークにするだけではいけません。リモートワークになったら、リモートワーク用のタスクを増やす必要があります。リモートワークで成功している会社の事例を参考に、自社にマッチする運用を行う必要があります。

リモートワークに関するオススメの本

リモートチームでうまくいく

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「納品」をなくせばうまくいく

同著者のこちらの本もオススメです。

アジャイル開発を実施している会社や今後導入しようと考えている会社は必読の本です。

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