エンジニアの理想と現実のギャップ

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エンジニアやプログラマ、デザイナ、クリエイターに憧れる人が多いです。IT業界についてのセミナーをした時でも、尊敬の眼差しを向けられました。しかし、ここでは公に言えないIT業界の理想と現実の話をします。

1日中プログラミングができる

エンジニアは1日中プログラミングができる|エンジニアの理想と現実のギャップ

理想

エンジニアは1日中プログラミングをしています。カッコイイキーボードとマウスでバリバリとコーディングをしています。1日何百何千行とコーディングし、日々大量にコミットしてリリースをします。

現実

開発フェーズ以外では、コーディングすることはほとんどありません。要件定義や運用チームでは、開発よりも問合せ対応や調査をすることが多いです。開発は他のチームに依頼することもあります。プログラマとして採用されたつもりが、配属先によってはパソコンのセットアップ(導入)がメインであったり、非開発業務になってしまうこともあります。

IT業界を数年経験していても、業務経歴書を面接でみた時、開発経験はほとんどなしのエンジニアの方もいます。そのような方はエンジニアとしての能力が低く、プログラマとして採用される可能性が低いです。

エンジニアが全員ハッカー集団

エンジニアが全員ハッカー集団|エンジニアの理想と現実のギャップ

理想

エンジニアは全員プログラミング能力に長けており、ドラマや漫画の世界のようにシステムに進入して様々なことをすることができます。薄暗い部屋でモニターだらけの端末を操作し、ダークな部分があります。基本的には1日中パソコンを触っており、引きこもり系です。

現実

エンジニアは全員プログラミング能力に長けているわけではなく、ドラマや漫画の世界のようにシステムに進入することもできません。プログラミングのことを詳しくないエンジニアも多く存在しています。作業環境もモニターが1つしかなかったり、ノートパソコンのみの環境で作業をしたり、電気で明るい部屋もあります。全くパソコンを触らない日もあり、出張だったりとアウトドアな一面もあります。

エンジニアはパソコンについて何でも詳しい

エンジニアはパソコンについて何でも詳しい|エンジニアの理想と現実のギャップ

理想

エンジニアはパソコンについて何でも詳しいです。パソコンだけでなく、家電機器などにも詳しく、疑問点や問題点があればすぐに解決をしてくれます。一家に一人いると助かる存在です。

現実

エンジニアはパソコンについて何でも詳しいわけではありません。プログラミングだけではなく、家電機器などにも詳しいわけではなく、プリンタの接続方法を聞いても、すぐに解決をするわけではありません。ほとんどは、ググりながら問題解決のためのベストソリューションを探して提案します。

パソコンでできることは無限大にあり、業務要件も膨大です。質問の答えがすぐに出てくるとは限りません。その代わり、一生懸命調べて提案してくれるので、気長に待ちましょう。急ぎの場合は、自身で下調べをすることもオススメです。

エンジニアはいつでもどこでも自由に働くことができる

エンジニアはいつでもどこでも自由に働くことができる|エンジニアの理想と現実のギャップ

理想

パソコン1台で仕事ができるエンジニア(プログラマ)やデザイナは、どこでも働くことが可能です。ハワイのようなリゾート地でも、トロピカルジュースを飲みながらプログラミングをします。仕事が終わったら、サーフィンをしたり、ディナーを食べて1日を過ごします。

現実

全てのエンジニアが理想通りの働き方をしているわけではありません。スーツを着て、毎日満員電車で2時間以上かけて通勤しているエンジニアもたくさん存在します。そのような環境で働けることができるのはごく一部です。そのように働くには、かなりの努力が必要です。目安として、独立しても稼げるレベルの方だと大丈夫ですが、上司や先輩が不在だと仕事がスムーズにできない方は厳しいです。

エンジニアは給料が高い

エンジニアは給料が高い|エンジニアの理想と現実のギャップ

理想

エンジニアは、世間一般的にみても高給取りです。アメリカでは、弁護士に匹敵するような収入のエンジニアもいます。GoogleやMicrosoftのような会社をイメージすると、みんなバリバリと稼いでいる職業です。

現実

エンジニアは必ずしも稼げるわけではありません。新卒から10年間は、手取りが20万円未満の会社も存在しています。年収300万円未満も多数存在します。これは、実力や能力、会社のビジネスモデルによって給料に大きな差があります。客先常駐のSESで、下請けの下の方の会社だと15万円未満も多数存在しています。

日本には、IT企業が何万社とあるので、当たりもあればハズレのIT企業も多数存在しています。当たりの会社に入社できるように、しっかりと努力することが大切です。

理想の環境でエンジニアとして働くために必要なこと

理想の環境でエンジニアとして働くために必要なこと|エンジニアの理想と現実のギャップ

業界未経験の方がIT業界に対して持っているイメージと現実のギャップが非常に大きいです。ITに関する話をしても、知っている前提でどんどん振ってきたりします。しかし、残念ながらITに関しても知らないことは知らないのです。そういう時は、仕事であれば持ち帰り、プライベートであれば専門外と説明しましょう。取り返しのつかなくなる前に、説明しておくことが大切です。時にはハッタリも大切なので、ケースバイケースになります。

理想のイメージで働くことは不可能ではありません。サテライトオフィスを設置している企業では、海沿いのリゾート地で働くことも可能です。しかし、田舎のため、大量に採用をしていないので、競争に勝つ必要があります。そのため、未経験から入社する場合、修行として現実世界で働くことも必要になってきます。現実で経験を積み、少しずつ理想の世界にキャリアアップすることができます。

大切なのは、数年ごとのマイルストーンを用意し、その目標を達成するための現実的な計画を立て、必ず実施しましょう。特に、家庭を持つ前に実施しないと、引越しがしにくかったりします。オススメは、自由な身の間に、挑戦をたくさんすることです。そうすれば、未経験からでもGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)に入社することも可能です。

理想的な世界で働くには、技術以外の能力も大切です。特に、一人の環境が多いため、自分を律せる必要があります。自ら計画し、行動し、課題を解決できる能力が必要です。他人や会社に求めている状態では叶わず、他人や会社に何かしら与えることができるエンジニアでこそ、理想の環境を手に入れることが可能です。コロナ禍で、自粛期間に勉強を積み重ねている人とそうでない人の差が大きくなっています。積み重ねる人は比較的キャリアアップに成功していますが、現状維持の人は、会社が傾いても足元を見られた転職しかできません。キャリアアップするには、会社の経験だけでなく、プライベートでの経験も必要です。

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