女性事務職がクリエイターに転職するには

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コロナで女性の事務職がなく、34万人の失業者が存在している。そのため、事務職からクリエイター(プログラマ、デザイナなど)になる人も増加しているが、その人の転職できた方法とは?

女性の事務職の仕事がなく、失業者が急増している

女性の事務職の仕事がなく、失業者が急増している|女性事務職がクリエイターに転職するには

毎日新聞の記事

とある毎日新聞の記事がTwitterでトレンドになりました。

コロナで失業長引く女性、急増34万人 「事務職の仕事、見つからない」 | 毎日新聞

この記事によると、コロナ禍では女性の正社員の事務職が見つからず、レジ業務といったアルバイトで生計を立てているということでした。事務職を選ぶ理由は、残業も少なく、家庭と両立することができるからと考えられます。しかし、両立が可能な職種は事務職だけではありません。

女性は自由を得るためにクリエイターを目指してもいい

女性は自由を得るためにクリエイターを目指してもいい|女性事務職がクリエイターに転職するには

IT業界では、エンジニアの割合は男性が多いのですが、女性も増えていいと考えています。また、プログラミングだけでなく、デザインを担当するデザイナも女性からは人気の職業となっています。これはセンスがあれば、誰でも目指すことは可能です。IT業界では、高収入で働き方を選択ため、家庭と両立しながら生活水準を上げることもできます。

IT業界の給料は事務職の給料より高給である

IT業界の給料は、一般的な事務職より高給です。

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dodaの記事によると、

  • 女性 事務職 平均317万円 40代 369万円 50代~ 416万円
  • 女性 IT関連 平均395万円 40代 615万円 50代~ 691万円

という結果になっており、総合的にIT関連の方が高給となっています。IT業界は担当できる分野が多数あり、現場経験(プログラマやデザイナなど)後のキャリアアップがたくさん用意されています。そのキャリアの選択によっては高給となります。

また、エンジニアは正社員募集も多く、社員であれば長期的に安定して働くことが可能です。福利厚生も魅力的な会社が多く、家で働きながら両立することが可能です。

時間と場所に制限されずに家庭と両立できる

最近はコロナ禍というものありますが、パソコン1台で仕事が可能なIT業界は、経験を積んでくるとリモートワーク(在宅勤務)をすることが可能になります。

午前中

保育園の送迎をしてから帰宅し、家事などをしてから勤務を開始することができます。リモートワークなので、出社のための準備が不要になり、電車に乗ることも不要になるため時間に余裕が生まれます。

お昼休憩

お昼ご飯と同時に夕飯の準備をすることもできます。夫婦でリモートワークをしている人は、家事などを分担することで、お互いにストレスの少ない生活をすることができます。

夕方から定時

保育園のお迎えも、業務終了と同時に行くことが可能です。電車通勤の場合、遅延など発生した場合はバタバタとすることがあるのですが、在宅勤務の場合はそのようなストレスからは解放されます。

事務職からエンジニアになれる人の特徴

事務職からエンジニアになれる人の特徴|女性事務職がクリエイターに転職するには

パソコンを普段から使いこなしている

女性事務職からエンジニアに転職する人は、普段からパソコンを使っています。仕事だけではなく、趣味でパソコンをよく利用します。

  • Instagram用に写真を加工する
  • 何かしらの動画制作をする
  • 趣味でブログ(ホームページ)を運用している

ここで大切なのは、スマートフォンやタブレット端末ではなく、WindowsやmacOSで処理をするということです。プログラマがスマホやタブレットで仕事をするということはほとんどありません。基本的にはパソコンを利用してアプリケーションを開発します。普段からパソコンを利用することで、開発の知識はなくとも、パソコンの操作に慣れており、プログラミングの習得に集中することができます。

Adobe製品を趣味でデザインなどに利用

女性事務職からIT業界に転職する人は、IT業界に勤めていなくても、デザインに興味があって、Adobeのようなデザインソフトを普段から利用している人がいます。昔から使っている人は、新人デザイナより能力が高いこともあり、勤め先のお店のPOPやチラシ、冊子のDTP経験があるような方もいます。

DTP - Wikipedia

DTP(Desktop publishing、デスクトップパブリッシング)とは、日本語で卓上出版を意味し、書籍、新聞などの編集に際して行う割り付けなどの作業をパーソナルコンピュータ上で行い、プリンターで出力を行うこと。

出典:DTP - Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/DTP

そのような方は、趣味からIT業界に転職し、エンジニアやデザイナになることも多いです。創ってきたデザインで、お店の売上が上がったという実績などがあれば、面接での強みになります。自身の勤め先の店長が顧客でもあり、ディレクションや営業に近いことをしてきたため、実務のWeb制作ではそのような経験が重宝されます。IT業界では、対面が苦手なデザイナも多く、折衝・交渉が出来るデザイナは貴重な存在となります。

趣味でホームページを作成して運用

女性事務職からIT業界に転職できる人は、ブログなどを無料サービスでの運用だけでなく、HTMLやCSSといったコーディングを勉強して運用している方もいます。世代によってはかなりアニメーションやデザインに凝ったFLASH制作をしている方なども存在しました。

趣味や人気ゲームなどのオタクコンテンツやノウハウを発信し、それなりにPVを獲得しているような事務職の方は、未経験と比較して採用されることが多いです。特に、Webサイトの仕組みを理解しているため、フロントエンドエンジニアとサーバサイドエンジニアのどちらでも担当することができます。デザインはできなくても、コーディングスピードがあれば即戦力として採用されることもあります。

オフィス製品を利用した仕事はVBAで自動化

事務職でも人手不足な会社が存在します。人手不足というよりも採用する予算がないということもありえます。そのような会社に勤めている女性事務職は、業務が消化できないため残業が必要になることがあります。しかし、家庭との両立を考えた場合は定時で帰らなければなりません。そこで、事務職でもオフィス製品の効率化を考え、自らVBAを勉強し、自社の事務作業を自動化してしまうスーパー事務職が存在します。

過去にお会いした方で、VBAで効率化した結果、5人分の作業を1人分までに縮小してしまった方がいました。1人あたりのコストが400万円とした場合、1年間で1600万円のコストカットになります。このような実績を創った女性事務職は、エンジニア(プログラマ)に興味を持ち、キャリアチェンジをすることがあります。実績があるため、未経験と比較しても採用が有利になるため、IT業界に転職することが可能です。

結論

女性事務職からクリエイターに転職できる人は普段からパソコンを利用している

女性事務職からクリエイターに転職できる人は普段からパソコンを利用している|女性事務職がクリエイターに転職するには

今まで、業界未経験の女性事務職を何名も採用してきましたが、日常的にパソコンを利用しているケースが非常に多かったです。ソフトウェアがどのように動くかを理解し、何のために必要かを考えて行動することができるのです。

完全業界未経験でエンジニアに転職できた人で、評価が低くなってしまう原因はパソコンの操作が遅いというのがあります。プログラミングの能力は少しずつアップすればいいのですが、パソコンの操作くらいは最低限できる必要があります。中には、コピーアンドペーストすらわからず、教育に苦労しているリーダーをたくさん見てきました。日々忙しい先輩は、なるべくソースコードレビューのみで教育をしたいと考えています。せめて技術以外の部分は、一般レベル以上身につけておく必要があります。

2030年に、ITエンジニアが79万人不足する

2030年に、ITエンジニアが79万人不足する|女性事務職がクリエイターに転職するには

IT人材需給に関する調査 | 経済産業省

経済産業省が平成28年6月に公表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査1」によれば、IT需要が今後拡大する一方で、我が国の労働人口(特に若年人口)は減少が見込まれ、IT人材の需要と供給の差(需給ギャップ)2は、需要が供給を上回り、2030年には、最大で約79万人に拡大する可能性があると試算されている。

出典:IT人材需給に関する調査 | 経済産業省https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf

女性の事務職がなく、34万人の失業者が発生していると冒頭でお話したのですが、IT業界のエンジニアは今後80万人近く不足するという経済産業省の資料で説明されています。仮に、34万人の女性事務職がエンジニアリングスキルを身につけた場合、4割程度の人材不足が解消することになります。しかし、完全未経験の方が80万人必要というわけではありません。能力が高い人が80万人必要ということです。そのため、理系大学に行っていなくても、普段からパソコンを使いこなし、仕事やプライベートでのルーティーンワークを自動化できるような能力は最低限必要になります。そのような能力を全員身に付くと、日本の発展に少しは繋がると考えています。もちろん、女性事務職だけではなく、男性事務職も努力していく必要があります。

今後は、働く上ではクリエイティブな能力が必要になっていき、単純な作業は自動化されていき、人間がすることではなくなっていきます。「私パソコンとかよくわからない」という人は不要になっていく可能性があります。現在の職業や職種ではパソコンを使わない場合でも、少しずつパソコンに慣れていくことで、IT化に対応することができます。非エンジニアでも、NoCode(ノーコード)のようなツールを利用することで、システムやアプリを開発することもできます。

将来に子供が生まれた場合は文系理系関係なく、パソコンは最低限不自由なく操作することができるようにさせておく必要があるかもしれません。日本のサービスも段々とIT化が進んでおり、どのような職業でもパソコンからは避けることができません。

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