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IT企業では、リモートワーク(在宅勤務)が一般的となり1年ほどが経過しました。導入後、メリットも多いのですが、デメリットもあります。
今回は、リモートワークによる、雑談などのコミュニケーション減少時の解決策を紹介します。
リモートワークでもコミュニケーションができる方法
チームで朝礼、昼礼、終礼を導入する
毎日、メンバーと朝礼、昼礼、終礼を実施しましょう。
09:00〜18:00が勤務時間であれば、
- 朝礼:09:05
- 昼礼:13:05
- 終礼:17:30
というような感じで、日々、電話やビデオ通話でコミュニケーションを必ずしてください。
人は見えないところで悩んでいると、一人で抱え込む時間が増えてしまいます。その時にはストレスも溜まります。何事も蓄積のため、プラスにならないことはすぐに解決するようにしましょう。放置していると、見えないところで求人サイトを閲覧しているかもしれません。
人は、オフィス内では会話以外の非言語メッセージを発信しています。
- 調子がよさそう
- 機嫌がいい
- 困ってる
など、人目でわかるような情報を発信しています。しかし、オンラインではメンバーの状態は、文字でしか情報が伝わりません。
解決策として、1日のうち、決まった時間にコミュニケーションする機会を設けることで、早期に問題解決やストレス解消などにつなげることが可能です。これくらいの感覚でコミュニケーションをしておけば、大きなトラブルになることもほとんどありません。期日直前で問題が発覚し、プロジェクトが遅延となることもあります。それは必ず回避すべきです。
チームメンバーとは、必ず密なコミュニケーションをしましょう。あまりにもコミュニケーションを放棄していると、緊張感もなくなり、日々の業務に飽きてしまいます。定期的な刺激は、エンジニアの成長には必要です。
雑談チャンネルを活用する
グループチャットツールを使いこなせていない
「リモートワークでコミュニケーションが減少してしまった」という会社やチームは、グループチャットツールをうまく使いこなせていません。
普段から、チャットツールを使いこなしているところは、コミュニケーションの減少はほとんどしておらず、今までと同様のレベルでコミュニケーションができています。
受託開発や自社サービスの会社で特に大切なのは、雑談チャンネル(グループ / ルーム)です。サービスによって、名前が変わるのですが、Slackではチャットするグループを、チャンネルと言います。今回は、Slackで例えていきます。
Slackの「#random」を使いこなせ
Slackには#random
という雑談用のチャンネルが標準で用意されています。色んな会社やチームを見てきましたが、この「#randomチャンネル」を使いこなせていない会社が多いです。減少したという会社に限り、このチャンネルが日々閑散としていたりします。このチャンネルを盛り上げることが、コミュニケーション増加に必須となります。
先輩や上司からしょうもない話題を振れ
いきなり
「今日から#randomチャンネルで雑談しまくってください」
というルールにしても、なかなかしてくれません。
若手や新人は、リモートワークのため、先輩や上司のことが分かりません。フランクな人なのか、厳しい怖い人なのか、対面でコミュニケーションをしないと人間性が分からないからです。
必ず、先輩や上司からしょうもない話題を振りましょう。
- 今日のランチ
- 日々見ているYouTubeやNetflix
- ペットの写真
など、人間性がわかるような話題を最初は振ってください。そこから、共通の話題や趣味を見つけてください。いきなり最初からビジネスなどの固い話はしないでください。人間性を理解し、信頼関係が構築できてからディスカッションをしましょう。
これは、会社の人間関係だけでなく、恋愛やお客さんにおいても、信頼関係ができてから恋愛やビジネスが進んでいきます。関係が構築ができていないのに、物事を進ませることはかなり厳しいです。友達関係にはならなくていいですが、若手や新人から会社を信用・信頼してもらうため、フランクな話題をたくさんしましょう。意外と、しょうもないネタから、とんでもないアイデアが生まれ、ビジネスとなる可能性もあります。
アイデアというのは、複数人でコミュニケーションすることで洗礼されます。必ず「#randomチャンネル」を使いこなしましょう。
定期的に1on1またはグループでビデオ通話をする
「あの人の顔を最近見ていないなー」
という考えが出てきたら要注意です。きっと今頃は転職活動しているでしょう。リモート面接によって、おそらく内定一歩手前くらいです。
それを防ぐために、リモートワークを導入している会社は、定期的にメンバーとオンラインでコミュニケーションをする必要があります。
- 1on1
- グループでの会話
今まで普通にしていたことです。しかし、リモートワークになってからは、このようなタイミングというのが難しいです。なぜなら、相手の顔が見えないので、様子が分からないからです。
そのため、コミュニケーションする場は、曜日や日時などで予定を決めてしまってアナウンスしてください。いきなりリモートワークに切り替えた会社は、このようなことができておらず、コミュニケーションの機会が失われています。Googleカレンダーなどに入れてしまいましょう。やるしかない状況を作ることで、コミュニケーションをすることができます。
オンラインだからこそ、普段できない話をすることもあります。親身になってコミュニケーションをすると、新たな発見があるかもしれません。
雑談を大切にしない会社は時代とともに廃れていく
会社や組織、チームではコミュニケーションをする場を必ず設ける必要があります。雑談を大切にしない会社は廃れていきます。
会社ではただ業務をすればいい、という時代は終わりました。特にIT業界は、日々進化の激しい業界です。上下関係は大切なのですが、新しいイノベーションやアイデアは、年齢関係せず閃きます。そういった場でもある、雑談する場所を大切にしましょう。
コミュニケーションを大切にせず、素晴らしい技術やアイデアを持っているエンジニアが「この会社ではできなさそうだな」と感じてしまうと、転職してしまいます。その後に、能力を発揮してしまう場合もあります。また、雑談ではエンジニアの未知の能力に気付く場合があります。今取り組んでいる技術、興味のある分野、業務で活用していないノウハウなど、日々の業務だけでは分からないことが発見できます。意外と、適切な能力を適切な場所で活躍させていない会社が多いです。
そのようなエンジニアは貴重な存在で、替えの効かない人材であることがほとんどです。上司や管理職は、適切に能力を把握し、全体的に最適化する必要があります。不得意な分野で仕事をしていては、モチベーションも下がり、会社のためにもなりません。
会社や上司のことを好きなエンジニアは、リモートワークであっても、オンライン飲み会などに誘ってきます。そのようなアクションがない場合、信頼関係が構築できてない可能性があります。そのような関係は、一朝一夕ではできないので、日々のコミュニケーションを大切にする必要があります。