たくさんのスクール生と1人の独学者を面接をしました。
面接の後、
- スクール生は全員お祈り
- 独学者は内定
を出した時のお話をします。
スクール生の面接
何人ものスクール生を面接すると、下記の特徴がありました。
- ポートフォリオが存在(Webサイト)
- Web系が得意(のよう)
- Slackなどのツールの利用経験がある
職務経歴書は、IT業界は空白です。
しかし、上記の経験があり、完全未経験者と比較するとスキルが高く感じました。
スクールを選んだ理由を聞くと
- SNSで有名
- Web広告で見つけた
- 評判がよかった
という理由が多かったです。
現状のキャリアについて聞くと
- 今の仕事は将来性がない
- 手に職をつけたい
- ITに興味があった
という理由が多かったです。
スクール生のほとんどは、上記の特徴がありました。
よくなかった点としては、ポートフォリオが全員似ており、差別化を見つけるのは困難でした。
- 有名サイトのコピーサイト
- オリジナルHP(閲覧のみ)
が大抵でした。
独学者の面接
スクール生を何人か面接した後、独学者を面接しました。
最終的には、この独学者に今回は未経験枠で内定を出しました。
現状のキャリアについて聞くと
- 今の仕事は将来性がない
- 手に職をつけたい
これは似たような内容でした。
しかし、その後の行動が異なりました。
- ITをすでに一部活用
- ポートフォリオが存在(独自Webシステム)
- スクール生と比較すると、モダンな知識は少ない
- 新しいツールの利用経験は少ないが、自分なりに工夫
- 独学ならではの勉強方法(手当たり次第に調べてた)
IT業界を選んだ理由を聞くと
- IT業界であこがれの人がいる
- 将来は経営者になる
という理由で、他にもIT業界に関する、独自の考えについて話してくれました。
一言で言うとかなりの野心家になります。
そして、ポートフォリオが独自のWebシステムだったのです。
Webシステムの内容は、現状の仕事を効率化するためのWebシステムでした。
仕組みやデザインも独学で調べ、開発をしていました。
私「デザインはどのように考えましたか?」
独「CSSを勉強していましたが、Bootstrapの存在を知ったので、それを導入しました」
私「PHPで構築してますね。なぜPHPで選んだのですか?」
独「当時は、解説しているサイトや仕事が多かったためです」
独学者はスクールと違い、カリキュラムがありません。
そのため、自分で考え、自分で作ったシステムを理解し、全て説明してくれました。
判定ポイント
具体的な内容は説明しませんが、上記のような内容となりました。
スクール生:学んだことの説明 独学者:独自システムのこだわりを説明
独学者は、IT業界未経験だがシステム運用者だったのです。
実際にサイトを運用し、PDCAサイクルを回し、日々バージョンアップをしていました。
その時のユーザは、自分自身でしたが、他の人に使ってもらっても十分役に立ちそうなクオリティでした。
デザインやシステムはもちろん完璧ではありません。
しかし、総合的に判断した結果、将来性を感じたため、未経験者に内定を出すことを決定しました。
未経験からの転職で大切なのは?
プログラミングスクールがダメというわけではありません。
しかし、スクールのカリキュラムで満足をして、就職活動をしてもうまくいきません。
大切なのは、他人より目立つことです。
仮にスクールを卒業したとしましょう。
クラスメイトが50人いると、全員が同じ経歴となるのです。
その後、全員が同じ会社を受けた場合の差別化は、どこにあるでしょうか。
技術面では、ほぼありません。
+α が必要です。
スクール生で、その付加価値があれば、内定にかなり近づくことができます。
エンジニアは、営業職と違い、点数をつけることができません。
ナンバーワンにならなくていいのです。
オンリーワンになりましょう。