IT企業に就職・転職する時に、注意すべきIT企業がたくさんあります。
就職・転職は1社しかできません。それを回避するために、そんな会社の特徴を紹介します。ほとんど当てはまる会社は避けることをオススメします。
注意する点
完全未経験をたくさん採用
完全未経験エンジニアの教育や体勢を、しっかりしている会社であれば問題がありません。しかし、これを怠っているIT会社も多いです。
- 完全未経験の教育がまったくない(外注もなし)
- 完全未経験を一人でSES(客先常駐)
- 従業員やチームメンバーが完全未経験や低レベルしかいない
- 開発業務がほとんどない
などといった会社も少なからず存在しており、実態がある場合は注意する必要があります。
このような会社のビジネスモデルは、従業員を客先常駐でマージンを得ることでビジネスが成り立っています。その時にパートナーさまに提出する職務経歴書を詐称(盛っている)場合が多いです。
その結果、現場では仕事がうまく遂行することができず、クレームとなり、現場撤退もありえます。そしてまた違う現場に送り込みます。社長や営業は人脈が多いので、次のプロジェクト先はすぐに見つかったりします。
最終的には、開発業務がまったくなく、作業的な案件になったりします。パソコンスキルは上がりますが、プログラミングスキルは上がりません。なるべく定時で帰り、技術を身につけて転職しましょう。
立派なホームページやオフィスだが社内に人がいない
IT企業のホームページやオフィスは立派なところが多いです。しかし、面接で訪れた時に気を付けるポイントがあります。
- 自社開発の説明があるが、社内に人がいない
- 面接時間が定時外しかない
- 会社に面接官以外の人がいない
- 会社にパソコンなどのモノがない
などの特徴がある場合、注意が必要です。ホームページの内容やオフィスはフック(釣り針)で、採用するためのエサである可能性が大きいです。実態はSESとなる可能性が非常に大きいです。
「SESでもいいから転職をしたいという人」
は問題がありませんが、自社開発に参画したいという人は注意が必要です。
面接官の受け答えがおかしい
採用担当と面接をする時に、表情などを観察しましょう。
- 目が合わない
- 全体的に暗い
- 具体的な回答をしない
ベテランエンジニアでも、コミュニケーションが苦手な人が存在しているので、必ず当てはまるわけではありません。しかし、社長や営業、マネージャも含めてこのような特徴がある場合は、あまりよくない会社の可能性があります。
いい会社はどこかしらにエネルギッシュ(熱意)が伝わってきます。それが伝わってこないのであれば、中長期的にみて成長しない会社が多いです。
就職と同時に1年後くらいに転職できるように準備しておきましょう。
ホームページの会社の魅力がボーリングやカラオケしかない
IT企業はサービスや技術を売りにしている企業です。しかし、そのあたりの具体的な魅力が存在しないホームページ(会社)も存在します。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
平均年齢が極端に若いまたは高齢
ベンチャーなどは20代も多く、イケイケな会社が多いです。そういう会社だと問題ありません。
しかし、10年以上存続している会社なのに、極端な平均年齢の会社も存在しています。
- 若いエンジニアがすぐに退職している
- 高齢エンジニアが新卒からずっと在籍している人のみ
新卒から在籍しているのは悪いことではありません。しかし、IT業界は転職回数が多いエンジニアはスキルが高い人が多いです。いろんな会社や現場のスキルを身につけているからです。
そのような会社は、スキルに偏りがある場合があるので、どのような技術で開発をしているか面接で質問する必要があります。古い大規模システムの保守の場合、VBA業務も多く、モダンなスキルが身につかない場合があるため注意しましょう。
基本給が低い
基本給が極端に低い会社も存在しています。中には基本給が5万円程度という会社も存在するようです。こういう会社は、よく分からない手当で総支給を高く見せています。
しかし、
- 残業代が低くなる
- 賞与が低くなる
- みなし残業制の会社も多く、基本給が高い会社と比較すると実質ただ働きである
みなし残業については、こちらの記事でも紹介しています。
平均残業時間が多い
プロジェクトの繁忙期によっては、残業は必ず発生します。雇用する時の労働契約書にも残業の有無については記載されています。しかし、繁忙期にかかわらず、残業が多い会社は気を付ける必要があります。
- 属人的になっている
- 一人あたりの負荷が多い
- 効率化がされていない
などの実態が存在している可能性があります。IT企業なのに、アナログ作業をたくさんしている会社も非常に多く存在しています。スキルアップにつながる残業なら問題ありません。しかし、非効率なスキルが上がらない作業での残業は、たまにならいいのですが継続している場合は注意する必要があります。
一般的には残業代は支給されるため、目先の給料は高いのですが、中長期に見ると市場価値が低くなっています。違う案件や会社に転職する時に有利になるために、スキルアップできる時間を確保しやすい会社を選ぶことをオススメです。
在宅勤務(リモートワーク)が少ない
IT企業は在宅勤務をしやすいです。しかし、導入できていない会社も多数存在しています。
- 客先常駐
- アナログ作業があるため
- セキュリティのため
などの理由があります。デザイナやプログラマで完結する作業は在宅勤務をしやすいですが、そうでない場合は止むを得ず出社が必要です。出社が悪いというわけではないのですが、個人目線で見た場合、通勤時間がないのはスキルアップのチャンスとなります。読書や好きな技術を修得することができるので、在宅勤務をできる会社はオススメです。
しかし、駆け出しエンジニアの場合は、出社する方が手取り足取り教えてもらえるため、教育の効率が非常にいいです。少し慣れてからになるでしょう。
従業員の人数がここ最近一定
創業30年の会社とかでも従業員が20人程度のIT企業も存在しています。それは
- 家族や親族が中心
- 少数精鋭
- 人間関係が悪い
- 若手の退職や転職が非常に多い
などのパターンがあります。
未経験採用をしている会社で、少数精鋭は少ないので、一番最後のパターンである可能性が大きいです。
個人目線では退職や転職は悪いことではないのですが、経営目線で見た場合、ビジネスモデルの再現性が成り立たず、属人的な組織となってしまいます。新しいアイデアを生み出すには、若いエンジニアの助けが必要です。
そういう意味ではチャンスでもありますが、ネガティブな要素が大きい場合は、ストレスが大きい会社となることもあるので、注意する必要があります。
客観的に説明できる人事評価制度がない
エンジニアの出世は、
- 年功序列
- スキルに応じて
のパターンが多いです。どちらも客観的に説明しやすいです。
しかし、たまに
「なんでこの人が、このポジションなの?」
という人も存在しています。これは、上司に気に入られているからという可能性があります。こびを売ると出世可能な会社です。中長期的に在籍しているのであれば、社内政治としてはありです。しかし、市場から見て成長しない会社になる場合が多いです。
学べるところがなくなった時に、次のアクションプランを考えて行動しましょう。
支給されるパソコンのスペックが低い
予算の都合上、低スペックのパソコンを支給される可能性があります。イケイケな会社は、エンジニアが使うパソコンの予算を決めずに、好きなパソコンを支給(購入)してくれる会社も存在しています。
しかし、たまに利益重視でスペックの低いパソコンを用意する会社も存在しています。スペックが低いと、処理落ちやフリーズが発生し、ストレスがたまります。
そこそこ成果を出せるようになったのであれば、高スペックのパソコンにしてもらえないか交渉してみましょう。Dockerや仮想環境、シミュレータ・エミュレータなどの新しい技術を利用した環境の場合、最低でも16GB以上のメモリは必要です。
仕事用の携帯を支給される
システムの保守案件をしているチームの場合、客先常駐でもお客さんから携帯を支給されるところもあります。私はないのですが、当時、ただの平社員だった知人に聞いたところ
「夜中でも障害が発生すれば呼び出される」
ということでした。
私なら現場に置いて帰りますが、業務命令であれば断りづらいです。そのため、帰宅後は電源を切りましょう。睡眠は仕事のパフォーマンスで必要です。無理して仕事をしても障害が連鎖するだけです。
番外編
男性従業員の割合が9割超
男性社員のモチベーションが上がりません(笑)。しかし、若い女性社員が入社してくると、男性社員は歓喜に満ちます。
まるで、
- 可愛い転校生が急にやってきた
- オタサーの姫
- 学園のアイドル
のような状況となり、パフォーマンスが劇的に向上します。独身や彼氏がいなければ尚更です。男性って素直な生き物なので面白いですね。
しかし、戦略的に若い女性社員を採用しても、すぐに結婚して退職していくことが多いです(悲)。
女性社員がいない会社は、大抵同僚と女遊びに行っています(笑)。
逆に女性が多い会社は、システムではなくデザインなどがメインビジネスの会社が多いです。美大や音大は女性が多く、そのままデザイナや映像・音楽制作会社に就職する場合があります。
最後に
1年間IT企業に在籍していれば実務経験有りで転職しやすい
未経験エンジニアの場合、まずはどんな会社でもいいから就職することをオススメします。時間やお金に余裕があるのであれば、納得のいく会社の内定を求めてもいいでしょう。しかし、そうでないならば、最低限の生活をできる程度の会社に潜りこみましょう。1年間、在籍していれば、実務経験を元に転職しやすいです。
1年の実務経験と独学のスキルを合わせて、面接でしっかりと自身の魅力をプレゼンをしましょう。そうすれば、未経験と比べても圧倒的に内定が出やすいです。
その時に意識して欲しいことは
- 現場やチームのスキルを全て理解して説明できること
- 理想の会社のスキルを修得していること
1年間、実務と勉強(スキルアップ)のみの生活をしていれば、理想の会社への内定は近づきます。
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