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「〇〇さんは今月末で転職します」
この言葉を、会社で聞くことがあります。エンジニアは転職も多いですが、いきなり退職されると困ります。
しかし、前兆を察したり、特徴を見つけることは可能です。
転職活動をしているエンジニアの前兆や特徴
消極的になる
普段、積極的だったエンジニアが消極的になってきたら要注意が必要です。
これは
- 会社に興味がなくなった
- 次の転職活動を始めた
- すでに内定をもらった
などの可能性があります。
- 単独行動が増えた
- 社内のチャットがかなり減少した
- イエスマンになりだした
- 会議で発言しなくなった
- 全体的にコミュニケーションの減少
このような雰囲気や行動をし始めたエンジニアを発見した場合、上司はすぐにヒアリングしましょう。退職を止めることは厳しいですが、原因を調べられるかもしれません。
愚痴が減る(なくなる)
飲み会やプライベートで、愚痴をたくさん言うエンジニアが存在しています。
エンジニアは
- 合理的
- 論理的
な人が多く、おかしいなと感じたときや間違っていると思うことがあると改善点を要望します。しかし、理系出身の人は、消極的な人も存在しています。そういうエンジニアは、飲み会やプライベートな場所で愚痴を言います。そのような方が、飲み会やプライベートでも愚痴や改善点を発言しなくなった場合は要注意です。
もうすでに、次のキャリアを考えている可能性があります。愚痴をなるべく早く聞き出しましょう。
急に雰囲気が明るくなる
エンジニアは精神的に辛い状況では暗くなります(どの職種でも言えますが)。
- 負担が大きい
- 残業が多い
- 何かしらのハラスメントを受けている
などの状況では、普段から雰囲気が暗いエンジニアが多いです。また、上司に相談してもなかなか改善されない(できない)場合もあります。
そのようなエンジニアが、暗かったのに急に明るくなった場合、転職や退職の準備を進めている可能性があります。
「何かあったの?」
と聞いてもいいでしょう。
整理整頓をし始める
会社のオフィスに私物を置いておくことは多いです。
- 文房具
- 書籍
- キーボード
- ガジェット
- 筋トレ用品
などなど持ちこんでいるエンジニアが多数います。そのような私物を持って帰り、片付けているエンジニアがいれば要注意です。退職または転職をするために、私物を持ち帰っている可能性があります。必要最小限だけを残している場合は、かなり確度が高いです。
「俺はミニマリストになる!」
みたいな発言がある場合は、転職などの可能性は低いでしょう。しかし、無言で片付けや、聞いてもはぐらかす時は要注意です。
重要な仕事を担当しなくなる
エンジニアはいろんなレベルの方が存在しています。ベテランな方ほど重要な案件やポジションを担当することになります。
しかし、ある時、そんなベテランエンジニアが新規の案件や重要な役割を担当しないことが発生します。ガンガン開発していたのが、保守や資料作成を担当します。
これは、転職や退職の前兆の可能性があります。上司がこのようなアクションをしている場合、すでに退職願(届)は受理されている可能性が高いです。こっそりと聞けるなら聞いてみましょう。
残業をほとんどしなくなる
定時で絶対帰るエンジニアもいれば、いつも遅くまで残業しているエンジニアが存在しています。そんな残業大好きエンジニアが急に定時で帰りだしたら注意が必要です。
- 家庭の都合
- デート
- メンタル的な何か
などの場合もありますが、そのような雰囲気でなければ、転職や退職の準備を進めている可能性があります。
仕事を依頼しても断られてたり、上司がそもそも定時を指示したりします。
急に上司が優しくなる
いつも上司から威圧を受けているエンジニアがいる会社が存在しています。人間なのでこのようなハラスメント行為はどこでも起こります。そのような上司が急にエンジニアに対して優しくなったら注意が必要です。
- 上司の上司に相談
- 退職願(届)を提出
- 上司が指導される
- 上司が優しくなる(手遅れ)
といった可能性も存在します。4の段階で、願であれば取り消す可能性もあります。大抵は退職するか上司の異動となるでしょう。
一度失った信用・信頼はなかなか取り戻せません。
転職サイトの検索に表示される
転職サイトに登録すると、企業からスカウトが来るようになります。また、企業側は、登録されているエンジニアの経歴を見ることができます。稀に、その時に、所属会社の社員を発見してしまう可能性があります。
求職者側で、指定した会社からは非公開にすることができるのですが、その設定をしていない人も存在しています。グループ企業であれば、たくさんの会社を指定する必要があります。
表示された時は、重要なエンジニアほど、ヒヤッとしてしまいます。
転職活動や退職を取り消すことはほとんどない
ネガティブな理由で辞めることがほとんど
エンジニアの転職や退職を防げたという話はほとんど聞いたことがありません。
- やりたい技術が異なる
- 案件が合ってない
- マンネリ化してきている
- 待遇面
- 人間関係
など様々な理由があります。
一度マイナスになってしまった信用・信頼はなかなか復活させることができません。退職を取り消しても、ストレスを感じながら働くことがほとんどで、長続きしません。
エンジニアの定期的なヒアリングとマッチングが重要
会社は売上が必要であり、急に変化させることは厳しいことが多いです。上司や営業は、なるべくエンジニアの希望に沿った案件や商品を用意する必要がありますが、それが実現できないことがあります。
それを防止するために、定期的なヒアリングとコミュニケーションを拾い上げ、未来のキャリアプランを示してあげないと退職していくでしょう。
今はどの会社も、優秀なエンジニアの確保に苦戦しています。会社としてのブランドや魅力がなければ、基本的にはエンジニアは転職していきます。上司や会社は目先の売上も重要ですが、中長期な目線で、エンジニアのキャリアプランを提示することが重要です。
これは、
- SES(客先常駐)
- 受託会社
- 自社サービス
どのビジネスモデルも必要です。会社とマッチしないエンジニアは去っていき、マッチするエンジニアは在籍し続けます。
ハラスメントは例外と思いますけどね(笑)。