エンジニアの転職先は中長期的に逆算して決めるべき

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エンジニアとして働いていると、今の会社では限界が来て、転職活動をする時がいつか来ます。その時に決める転職先は、中長期的に逆算し決定すべきです。

そうしないと、市場価値が下がるだけで、転職する意味がないからです。

転職先を逆算して決めるべき理由

目先のキャリアか将来のキャリアか

目先のキャリアか将来のキャリアか|エンジニアの転職先は中長期的に逆算して決めるべき

転職先の判断基準

転職先を決定する基準は人それぞれあると思います。

  • やりたい技術
  • 好きなサービスや会社
  • 給料や福利厚生
  • 近距離やリモートワーク

など様々な判断条件があり、それぞれに係数を掛けて、総合的に判断すると思います。中には、今の会社が嫌いで逃げ出したいという人もいるでしょう。

この判断すべき条件を簡単に決めてはいけません。

目先の条件ではなく、中長期で決めると後悔する

仮に、給料で決めると仮定します。

現職よりお給料が5万円アップとなりました。では、業務内容はどうでしょうか?モダン技術になればいいのですが、レガシーな案件を担当する場合もあります。目先の給料は高くなりましたが、3年後の自身の市場価値は、あまり高くはならないでしょう。

必ず考えないといけないのは、中長期で判断することです。3〜5年後に、自分自身がどのような理想のキャリアやポジションになっているか想像する必要があります。そして、その状態になれる会社を選択する必要があります。

その条件の会社は、

  • 給料は現状維持または低くなる
  • アットホームではなくノルマがある
  • 定時退社できるような会社ではない

といった会社の可能性もあります。有名な口コミサイトやSNSを運用しているエンジニアを見ると、どんな環境か理解することができます。面接でも聞いてもいいでしょう。将来のキャリアを考えた時、そのような環境に飛び込んでいく必要があります。

独学では修得できないものを優先する

独学では修得できないものを優先する|エンジニアの転職先は中長期的に逆算して決めるべき

キャリアプランは日々の積み重ねの結果

好きな技術を担当できる会社を選ぶことも大切です。しかし、その好きな技術を学べるという理由だけではいけません。その技術を学んだ後、どうするか?が重要となります。

  • フリーランスや起業をしたい
  • サービス開発をしたい
  • 人脈を広げたい

など、将来の理想のキャリアプランがあると思います。そのキャリアプランにマッチする会社を選ぶことが大切です。選ばなければ、キャリアアップは会社では見込めません。テストばかりの案件ばかりでスキルアップに頭打ちもありえます。

起業をしたいのであれば、人脈は必要です。エンジニア以外の人脈があると、さまざまな相談や仕事の受発注をすることができます。エンジニアができることはエンジニアだけの人がほとんどです。独立した時には、ビジネスにおいて重要なのは人脈です。あるとないとでは、初動が違うからです。

サービス開発をしたいのであれば、デザイナやマーケティング、営業の人など、非エンジニア以外の人とコミュニケーションができる環境にするべきです。エンジニアは、実現するサービスを開発することが担当で、営業やマーケティグは別のチームであるということもあります。小さいベンチャーであれば全てを担当しますが、規模が大きい会社は担当者が異なります。さまざまな人が在籍する環境を選ぶことがオススメです。そのような会社は資料も多数あり、書籍では学べないノウハウがたくさんあります。

そのような環境で日々過ごすことにより、理想のキャリアプランに日々近づいていきます。そのキャリアプランに程遠い環境では、一歩も進んでいきません。

技術は1年間真剣に勉強すれば身につき、提案もできる

最近のエンジニアは、プログラミングだけしていればいいという状況ではなくなってきました。スクールの影響もあり、エンジニアの数が増え、エンジニアにチャレンジする人がかなり増加しています。そのような転職市場において、価値を上げるためには、技術以外のノウハウも必要になってきます。

たとえば、営業・デザイナ・プログラマで1つのチームを結成するとき、3名必要ですが、1名で全て担当できる場合は、1名で済みます。プロトタイプの開発までであれば、一人体制でも問題がありません。プロトタイプを開発し、市場拡大を狙える場合は、しっかりとした体制をその後に作るからです。よって、一人で幅広く担当できるエンジニアの市場価値が、最近はとても高くなっています。

技術は勉強をすれば身に付くので、それ以外のノウハウやキャリアを経験できる環境にいくことをオススメします。技術は本やWebサイトから学べますが、環境というのは本やWebサイトからは学ぶことができません。人から学ぶものになります。その環境に、どのような人がいるか調査し、決定することが大切です。また、使いたい技術を採用していない会社でも、提案することで採用されることもあります。ホームページに記載がない技術でも扱うことは可能です。

自分が活躍できない地獄の環境を選択しろ

自分が活躍できない地獄の環境を選択しろ|エンジニアの転職先は中長期的に逆算して決めるべき

転職先で、自分が活躍できる環境を選んではいけません。よほど好条件であればいいのですが、そうでない場合は避けましょう。

理由は、インプットできることがほとんどないからです。活躍できるということは、今の自分の能力が会社やチームでトップクラスであり、教えることがメインとなります。しかし、経営陣でもない限り、教え続けるのは自分の価値を下げることになります。極論、教育をして、周りの人のレベルが自身に追いついてしまうと、自身の価値は下がります。退職しても誰も困らないからです。困らないので、引き留めにもなりません。

逆に、活躍できない環境を選ぶと、毎日がインプットだらけになります。自分より能力が高い人からは教えてもらえ、エンジニアでない人からは様々なノウハウを教えてもらえることなります。活躍できない代わりに、日々成長することができます。よって、市場価値がかなり上がります。

どの業界も、上には上が必ずいるので、自分が下の方になる環境を選択しましょう。修羅場や地獄の環境で働く方が成長するのは間違いありません。ぬるま湯は最終的には冷めてしまい、捨てられることになります。

市場価値が上がるとキャリアの幅が広がる

市場価値が上がるとキャリアの幅が広がる|エンジニアの転職先は中長期的に逆算して決めるべき

理想のキャリアプランに近づくための会社や環境を選択すると、必ず市場価値が上がります。そうすると、思いもしない会社からスカウトがくる可能性があります。目先の給料アップ(数万円)に惹かれて、転職をしてはいけません。現場維持でも、将来的に年収が100万円以上、上がる可能性のある選択をしましょう。

そのため、

  • 好きな言語を使っている
  • 給料が上がる
  • 自分が活躍できる

などの理由では、転職先は決めてはいけないという理由になります。理想のキャリアプランに近づくための、会社を選び、転職をしましょう。

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