経営目線から考える、SESのメリット

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今回はエンジニア目線ではなく、経営目線でのSESのメリットついてお話をします。

これを知ると、経営的思考もできるようになるはずです。

ようするに社長も大変なのです。

SES会社向けグループへの参加による営業連携

SES会社向けグループへの参加による営業連携|経営目線から考える、SESのメリット

SES会社は案件情報を交換する団体がたくさん存在しています。

そこに参加することで、客先常駐案件の紹介や人員の要請をしています。

この団体を利用すると、営業がいなくてもエンジニアがいれば売上につなげることが可能です。

そのため、企業規模を問わず、一度実績を作ってしまえば、営業にはそれほど苦労しないことも多いです。

SES会社のコネがあれば、起業したてでも常駐で売上を確保したり、採用も可能です。

自社サービスや受託会社は、非IT企業への営業も多いですが、SES会社はほとんどがIT会社の営業になります。

そのため、営業話は非IT企業よりも容易です。

IT業界では、SES会社とのコネクションがあれば営業に困らないことが多いです。

よって、ビジネス戦略としてはリスクが非常に小さくなります。

しかし、エンジニアが希望する案件(技術)に参画させる場合、IT業界とのコネクションもたくさん必要になります。

会社によっては、特化している技術が異なります(例:Javaに特化した現場が多い)。

たくさんの団体に所属することは非常にメリットもあります。

また、セミナーなども無料で参加可能なものもたくさん存在しています。

100名以下の規模の会社であれば、営業が数名いれば十分な会社もあるので、非常に運営しやすいでしょう。

安定したキャッシュフロー

安定したキャッシュフロー|経営目線から考える、SESのメリット

SESの契約形態は主に準委任契約となります。

以前紹介した記事の

で紹介した通り、労働時間での精算になります。

受託企業の売上は、開発が完了し、納品後の検収が終わってからとなります。

例えば、

50万円1人月
エンジニア5名
期間6ヶ月

で開発した時の大雑把な費用は

50万円 * 5人 * 6ヶ月 = 15,000,000円

となります。

また、検収は1ヶ月以上かかることもあり、それまでは自社のキャッシュで運用していかないといけません。

最悪、売上はあるのに、入金が間に合わず倒産になってしまう可能性もあります。

その点、SESは毎月精算をするので、基本的には毎月入金されます。

上記の場合、単価も同額とすると

50万円 * 5人 = 250万円

が毎月入金され、キャッシュフローが安定します。

よって、経営目線からSESのビジネスモデルを考えた場合、

  • キャッシュが枯渇するリスクが少ない
  • 単価を指標にした、昇給
  • 従業員へのボーナスも安定

また、利益から研究開発費用にも回すことも可能です。

採用しやすい

採用しやすい|経営目線から考える、SESのメリット

SESはどちらかというとスタートアップ案件よりも、大企業や国関連の案件が多いです。

そのため、規模がでかく、何百人のチームで開発する案件も多数あります。

そうなった場合、新卒や未経験とベテランをチームにしてOJTとして参画させることも可能です。

長いコネクションがある現場だと、新人の受け入れも快くしてくれます。

そのため、非IT企業からの転職やスクール卒の人はSESなら入れる会社は多いです。

自社サービス・受託系企業に参画できるのは非常に少ないです。

未経験でも入社は可能なのですが、圧倒的に数が少ないです。

個人的には、SESに1年〜2年実務を経験しながらスキルアップし、転職するのをオススメします。

その理由はまた別の記事にまとめます。

未経験の立場からすると、IT企業に参画しやすいビジネスモデルのため、非常にありがたいと感じます。

ローリスク・ローリターン

ローリスク・ローリターン|経営目線から考える、SESのメリット

SESのビジネスモデルは主に準委任契約というお話をしました。

IT企業の収益モデルは

  • 自社サービス
  • 請負開発
  • 準委任契約

などの売上があります。

上記の3つで考えた場合、上2つはサービスや納品したものに対する責任が発生します。

一括請負である場合、瑕疵期間が180〜365日などを定め、納品物に問題があった場合は無償対応が発生します。

しかし、準委任契約はキャッシュフローが安定するのと同時に、納品物に対する責任がありません。

準委任契約は納品物ではなく、時間で精算するからです。

このあたりは詳しくまとめているサイトがあるので「請負契約 準委任契約 違い」などでググってみてください。

中には成果物での準委任契約もありますが、客先常駐するものは大抵時間精算によるものです。

従業員である限り、責任は会社になるので、そこはあまり恐れないでよいでしょう。

経営目線から考えた準委任契約は、ローリスクな売上になります。

その代わり、利益は少ないので、従業員を増やして利益を積み重ねる必要があります。

現場さえあれば、大量に採用しても問題がありません。

非常にいいビジネスモデルと言えるでしょう。

最後に

以上が経営目線でのSESのメリットでした。

いろいろと悪い噂のSESになりますが、決して悪いビジネスではないと思っています。

会社の数が圧倒的に多いので、悪い会社も存在し、その一部の会社で全体が悪い風潮になっていると感じます。

まずは、IT業界に入社・転職したいのであれば、SESに入社することも考えてみてください。


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